東京証券取引所「東証アローズ」を見学してきました。
新しい年が明けた1月9日に、初めて日本橋兜町に有る東京証券取引所も情報提供スペース「東証アローズ」を、見学してきました。
栃木からは、東武日光線北千住駅で地下鉄日比谷線に乗り換え、茅場町駅が最寄りの駅に成ります。
まず、日本橋茅場町に鎮座する「日本橋日枝神社」に詣でました。

この神社は永田町日枝神社の摂社で、山王祭の一つである「神幸祭」の御旅所(お休み処)と成っています。
又、証券街にあるため、私が訪れた時も、数人のスーツ姿の人達が新年のご祈祷を受けていました。
この神社で授与している「かぶ守」は、株価上昇・自分のお株上昇の祈念が込められているそうです。
参道の両側に有る「狛犬」の姿も、上向きの狛犬で、関東大震災からの復興と気運上昇を込めて奉納されたものだそうです。
境内には「明徳稲荷神社」も祀られています。この神社のには、東京証券取引所や東京証券業協会など多くの証券会社の名前がならんでいます。

ここから東京証券取引所の見学者受付の有る「西玄関」までは、歩いて5分足らず、約300mでした。
日本橋川に架かる「鎧橋」の右岸橋詰近くに、東玄関が有ります。この東玄関は良く見る景色です。

建物の中に入る時に、セキュリティーチェックゲートで、持ち物検査を受け、受付カウンターにて見学受付をします。
ホールには、日本の証券市場のあゆみと、東京証券取引所の歴史等が、展示・解説されています。
受付カウンターの左右には4体の像が置かれています。工業、商業、農業、交通・通信業という経済に大きくかかわる4つの要素を表現した像だそうです。




これらの四体像は、1931年当時、東証の旧本館の玄関ホールを囲んで配置された、コンクリート像が原型で、1988年にビルを建て替えた際に、ブロンズ像に造り変えたものです。

(上の写真は、見学ルートに展示されていた写真パネルを使用させて頂きました。)
原作は1930年、わが国初の本格的な彫塑専門団体「構造社」を設立した、日本近代を代表する彫刻家の一人、齋藤素巖です。制作は1988年、進藤武松です。進藤武松は1929年「構造社彫塑研究所」に入所、齋藤素巖に師事。1985年勲三等瑞宝章、紺綬褒章を受章しています。
東京証券取引所の顔と言ったら、やはりこのこの風景でしょうか。

マーケットセンターという、マーケット(株式市場)の監視を行っている所だそうです。
ガラス張りになっているのは、取引の仕組みや状況が誰にでもわかるようになっていて(市場の透明性)、取引が平等に正しく行われていること(公平性)を表現しているそうです。
ガラス円筒の直径は17m、高さは10mと言うビックサイズ。ですがその空間に人の姿が有りません、居ました一人、中央付近でモニター画面を監視しているスタッフの姿。
私が以前見聞きしている証券取引所の風景は、広い部屋いっぱいに大勢の証券マンの激しいやり取りをしている画面です。今、目の前の空間には、そんな昔の風景は微塵も有りません。全く静まり返った空間です。
ただ、ガラス円筒のマーケットセンター上部に設けられた「チェッカー」と言う電光掲示板と言うのでしょうか。ここは普段は、売買が成立した株価の情報が次々と表示され、時計回りに回っています。ですから売買が盛んに行われると、多くの情報を表示する為、速度が速く成るそうで、確かに見ていると回るスピードが、速く成ったり遅く成ったりしているのが、確認出来ました。
一番速い時の速度は、秒速3.2m(ランニングをするくらいのスピード)で、回る速度は4段階に変わるそうです。

この画面も良く見る風景です。マルチディスプレイ(株価ボード)です。
上部左端には東証のロゴマーク、そしてその周りには、時価総額・上場銘柄数・売買高・売買代金など、上部右半分には「TOPIX」など日本の代表的な株価指数、そして関連情報として為替の情報も表示されています。そして黒い画面には、大型株と呼ばれる100銘柄の株価や、業種別指数、日本で取引されている株式以外の、代表的な銘柄なども、表示されています。ここに表示される100銘柄は、年に1回見直しされるそうです。このように、東証市場の状況をリアルタイムで表示しているそうです。

マーケットセンターや株価ボードを、まじかに見る事が出来る中二階は、オープンプラットフォームと呼ばれるスペースで、企業と一般投資家のふれあいの場としてセレモニーやセミナーを開催する多目的スペースに成っていて、「上場の鐘」も建てられていました。
「上場の鐘」は新規上場セレモニーで鳴らされる鐘です。厳しい審査基準をクリアーした企業の「上場セレモニー」が取引の初日に開催されますが、そのセレモニーで鳴らされるものだそうで、5回鳴らす決まりだそうで、その意味は、新しく上場する会社や証券界が発展しますようにと言う願いを込めて、「五穀豊穣」と言う言葉から、5回鳴らすそうです。
この日の見学で初めて知ることばかりでしたが、株価ボードの表示で「前日比」の金額が、プラスが赤色・マイナスが緑色に表示されているそうで、確かによく見ると、+記号の数値は赤で、-記号の数値は緑で表示されています。普段家計簿などでマイナスは赤字と思っていたので、逆表示で驚きました。
確かに、今年は仕事始めの幕開けから、株価は下落の方向で、見学した当日も画面の色は、緑色の数値が多く見られました。
最後に、この建物の東玄関の天井ですが、私が見て歩いている「ステンドグラス」が見られました。

証券業界では昔から験(げん)を担ぐ習慣が有ると言う事で、東口玄関は縁起のいいものが沢山あるそうで、金運スポットとも呼ばれていると言う。天井の扇形のステンドグラスも、東証アローズに向かって広がっている。「末広がりの形で縁起がいい」と言う事です。
色々勉強になりました。又来てみたい「東証アローズ」です。
今回の参考資料:
・「ようこそ東京証券取引所見学ガイドブック」 (株)東京証券取引所発行
・「東京証券取引所のひみつがいっぱい 東証図鑑」 同上発行
・ウィキぺディア 「進藤武松」「齋藤素巖」
栃木からは、東武日光線北千住駅で地下鉄日比谷線に乗り換え、茅場町駅が最寄りの駅に成ります。
まず、日本橋茅場町に鎮座する「日本橋日枝神社」に詣でました。

この神社は永田町日枝神社の摂社で、山王祭の一つである「神幸祭」の御旅所(お休み処)と成っています。
又、証券街にあるため、私が訪れた時も、数人のスーツ姿の人達が新年のご祈祷を受けていました。
この神社で授与している「かぶ守」は、株価上昇・自分のお株上昇の祈念が込められているそうです。
参道の両側に有る「狛犬」の姿も、上向きの狛犬で、関東大震災からの復興と気運上昇を込めて奉納されたものだそうです。
境内には「明徳稲荷神社」も祀られています。この神社のには、東京証券取引所や東京証券業協会など多くの証券会社の名前がならんでいます。

ここから東京証券取引所の見学者受付の有る「西玄関」までは、歩いて5分足らず、約300mでした。
日本橋川に架かる「鎧橋」の右岸橋詰近くに、東玄関が有ります。この東玄関は良く見る景色です。

建物の中に入る時に、セキュリティーチェックゲートで、持ち物検査を受け、受付カウンターにて見学受付をします。
ホールには、日本の証券市場のあゆみと、東京証券取引所の歴史等が、展示・解説されています。
受付カウンターの左右には4体の像が置かれています。工業、商業、農業、交通・通信業という経済に大きくかかわる4つの要素を表現した像だそうです。




これらの四体像は、1931年当時、東証の旧本館の玄関ホールを囲んで配置された、コンクリート像が原型で、1988年にビルを建て替えた際に、ブロンズ像に造り変えたものです。

(上の写真は、見学ルートに展示されていた写真パネルを使用させて頂きました。)
原作は1930年、わが国初の本格的な彫塑専門団体「構造社」を設立した、日本近代を代表する彫刻家の一人、齋藤素巖です。制作は1988年、進藤武松です。進藤武松は1929年「構造社彫塑研究所」に入所、齋藤素巖に師事。1985年勲三等瑞宝章、紺綬褒章を受章しています。
東京証券取引所の顔と言ったら、やはりこのこの風景でしょうか。


マーケットセンターという、マーケット(株式市場)の監視を行っている所だそうです。
ガラス張りになっているのは、取引の仕組みや状況が誰にでもわかるようになっていて(市場の透明性)、取引が平等に正しく行われていること(公平性)を表現しているそうです。
ガラス円筒の直径は17m、高さは10mと言うビックサイズ。ですがその空間に人の姿が有りません、居ました一人、中央付近でモニター画面を監視しているスタッフの姿。
私が以前見聞きしている証券取引所の風景は、広い部屋いっぱいに大勢の証券マンの激しいやり取りをしている画面です。今、目の前の空間には、そんな昔の風景は微塵も有りません。全く静まり返った空間です。
ただ、ガラス円筒のマーケットセンター上部に設けられた「チェッカー」と言う電光掲示板と言うのでしょうか。ここは普段は、売買が成立した株価の情報が次々と表示され、時計回りに回っています。ですから売買が盛んに行われると、多くの情報を表示する為、速度が速く成るそうで、確かに見ていると回るスピードが、速く成ったり遅く成ったりしているのが、確認出来ました。
一番速い時の速度は、秒速3.2m(ランニングをするくらいのスピード)で、回る速度は4段階に変わるそうです。

この画面も良く見る風景です。マルチディスプレイ(株価ボード)です。
上部左端には東証のロゴマーク、そしてその周りには、時価総額・上場銘柄数・売買高・売買代金など、上部右半分には「TOPIX」など日本の代表的な株価指数、そして関連情報として為替の情報も表示されています。そして黒い画面には、大型株と呼ばれる100銘柄の株価や、業種別指数、日本で取引されている株式以外の、代表的な銘柄なども、表示されています。ここに表示される100銘柄は、年に1回見直しされるそうです。このように、東証市場の状況をリアルタイムで表示しているそうです。

マーケットセンターや株価ボードを、まじかに見る事が出来る中二階は、オープンプラットフォームと呼ばれるスペースで、企業と一般投資家のふれあいの場としてセレモニーやセミナーを開催する多目的スペースに成っていて、「上場の鐘」も建てられていました。
「上場の鐘」は新規上場セレモニーで鳴らされる鐘です。厳しい審査基準をクリアーした企業の「上場セレモニー」が取引の初日に開催されますが、そのセレモニーで鳴らされるものだそうで、5回鳴らす決まりだそうで、その意味は、新しく上場する会社や証券界が発展しますようにと言う願いを込めて、「五穀豊穣」と言う言葉から、5回鳴らすそうです。
この日の見学で初めて知ることばかりでしたが、株価ボードの表示で「前日比」の金額が、プラスが赤色・マイナスが緑色に表示されているそうで、確かによく見ると、+記号の数値は赤で、-記号の数値は緑で表示されています。普段家計簿などでマイナスは赤字と思っていたので、逆表示で驚きました。
確かに、今年は仕事始めの幕開けから、株価は下落の方向で、見学した当日も画面の色は、緑色の数値が多く見られました。
最後に、この建物の東玄関の天井ですが、私が見て歩いている「ステンドグラス」が見られました。


証券業界では昔から験(げん)を担ぐ習慣が有ると言う事で、東口玄関は縁起のいいものが沢山あるそうで、金運スポットとも呼ばれていると言う。天井の扇形のステンドグラスも、東証アローズに向かって広がっている。「末広がりの形で縁起がいい」と言う事です。
色々勉強になりました。又来てみたい「東証アローズ」です。
今回の参考資料:
・「ようこそ東京証券取引所見学ガイドブック」 (株)東京証券取引所発行
・「東京証券取引所のひみつがいっぱい 東証図鑑」 同上発行
・ウィキぺディア 「進藤武松」「齋藤素巖」
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